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ひろゆき提案のBI(ベーシックインカム)は実はかなり冷酷な案である

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どうも、太陽です。(No65)

 

突然ですが、ひろゆきのBI(ベーシックインカム)案については、僕は以下の記事でたくさん考察してきました。

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ひろゆき激推しのBI(ベーシックインカム)の是非について2 決定版

 

僕は資源が無限にある理想世界でなら、「BI導入はありだ」と思ってます。

もしくは日本が相当に落ちぶれた時、もはや「強引にBIに移行する可能性もある」と考えています。

 

しかし、ひろゆきは「BIはなるべく早い時期に導入すべきだ」と考えており、そのために生活保護を積極的に勧めています。

生活保護が多数派になったら、「もはやベーシックインカムで良くね?」と世論が変わるからです。

 

ですが、僕はBIは「かなり冷酷な案だ」と考えており、今回、ひろゆきが語っていない負の側面を明らかにします。

興味がある人は続きをお読みください。

目次

1 日本が相当に落ちぶれたときにBIに移行する仮説。

いきなりですが、BIは全国民に7万円を配る案です。

役所の管理が要らなくなり、手続き費用や審査や役人がいらなくなる上に、平等に公平に皆に金が行き渡る利点があります。

しかし、その分、コスト(予算)が相当にかかる案です。

 

また、現在、BIをすぐに仮に導入したら、老人の場合、年金払い戻しをしたとして、年金を支払ってこなかった層は月7万円以外の収入がなくなります。

そして、生活保護もなくなっているので、月7万円で生活できなくなり、ホームレス一直線です。

 

そうなると、僕が提唱している皆が集まって暮らす集合住宅案が採用されやすくなります。

ホームレスになるぐらいだったら、国が買い上げた集合住宅に強制移住するしかないからです。

 

ところで、貧困高齢者は約3割(25%)の972万人存在している一方で、2000万円以上の金融資産を保有しているのは、70歳以上の世帯で27.9%います。

つまり、日本の高齢者は裕福な3割(上級高齢者)と、年金以外に生きていく術がない3割(下級高齢者)に分断されています。

 

ちなみに、2019年の生活保護受給世帯は163万76737世帯です。

このなかで最も多いのが高齢者世帯の89万7264世帯で、全体の55.1%です。

現在は、生活保護申請率は約31%ぐらいで、行政の水際作戦のおかげ?でこれだけの数で済んでいます。

(生活保護費は1年で約3兆3000億円かかっています)

 

これが将来的に、貧困高齢者の約3割(25%)の972万人が生活保護に殺到したとしたら、恐ろしい額になります。

そして、「日本が相当に落ちぶれたら、まったくあり得ない仮定ではないこと」が恐ろしいです。

 

そうなれば「悠長なことを言ってられない」となり、BIに強制的に移行になり、コストカットしそうですが、同時に自民党も倒れます。

しかし、自民党は政権を奪われるわけにはいかないですから、BIなど導入する気はなく、様々な保険料の値上げと、増税と、年金減額で、崩壊を先延ばしにします。

2 ひろゆきのBIが冷酷な理由。

また、そもそも年金制度ができたのは「人々が愚かで計画的に老後に向けて貯蓄できないからだ」と僕は踏んでいます。

 

7割以上の人は自信過剰で「自分を平均以上だ」と思っているので、「7割の人はおそらく、そこまで計画的に人生設計を描けない」と予測します。

つまり、ひろゆきのBI案は「3割の計画的に貯蓄できる人以外の7割は野垂れ死ね!」という意味で冷酷なのです。

 

一見、老人にだけ冷たい案で、若者には金が入ってきて、若者には良い案に思えますが、要は「国は若者の老後の面倒は見ないし、月7万円しかあげないし、自己責任で頑張ってね」という案なのです。

若者は現在が重要であり、遠い老後の世界なんて想像できません。

また、7割の人は計画的じゃないので、結局はホームレス行きの可能性が高いです。

 

「ホームレスだらけ」ということは治安が悪くなります。

しかし、ホームレスだらけになっても治安が悪くならないミラクル案があります。

それは安楽死制度です。

 

安楽死制度があれば、苦しまずに死ぬことができるので、7割の人がホームレスしか選択肢がなくなったとき、自暴自棄になって事件を起こすより、「安楽死を選ぶ」と予測します。

つまり、BIは安楽死制度とセットであり、その説明をひろゆきは言うべきなのですが、言いません。

 

暗にひろゆきは「65歳以上?になって、そこまで生きたら、もう良くね?人生、自己責任でしょ」みたいなことを言ってほのめかしています。

「将来、安楽死を選ぶしかなくなる人が7割ぐらいいるけど、今、月7万円もらえる制度」と説明しなければいけません。

ですが、7割の人は自信過剰なので、自分はホームレスにならないし、安楽死制度を使わないと思っており、案外、楽観的に考えている可能性もありますね。

3 日本維新の会のBI構想。

また、ひろゆきが支持している日本維新の会もBI構想を掲げています。

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たった月6万円で生活できるか?維新「ベーシックインカム案」の無理筋

 

日本維新の会のBI構想の支給額は月6万円(高齢者は8万円)です。

これは国民年金の満額支給額月6万5000円を念頭に置いたそうです。

 

「基礎年金・児童手当・生活保護の現金部分etc」の部分をBIによって統合し、月6万円(高齢者は8万円)を支給し、「医療・介護・福祉など多くの制度はしっかり!維持」だそうです。

 

ところで、生活保護には以下の8つの扶助があります。

生活扶助日常生活を送る上で必要な費用
住宅扶助住居に住むための家賃 
教育扶助子供が義務教育を受けるのに必要な費用 
医療扶助生活に困窮している人が医療サービスを受けるための費用
介護扶助生活に困窮している人が介護サービスを受けるための費用
出産扶助出産にかかる入院費や衛生用品の費用
生業扶助出産にかかる入院費や衛生用品の費用
葬祭扶助遺族が生活に困窮していて、かつ他に補助してくれる人がいない場合の葬式費用

このうちBIに代替される「現金部分」は「生活扶助」のみです。

「複雑な仕組みをシンプルに」がウリのBIなのに、維新の会のBI構想での生活保護については複雑になっています。

 

基礎年金というのは老齢年金、遺族年金、障害年金などを統合して、月6万5000円なのでしょうか。

(2階部分の厚生年金は除外か?)

これを月5000円カットして、高齢者を除いた全国民に配るということですかね。

 

つまり、年間72万を高齢者を除いた全国民に配る案です

さらに、生活保護は単身者でも年間120万〜156万もらえます。

 

で、高齢者を除いた全国民は年間72万、高齢者だと年間96万の部分が生活扶助です。

そして、生活扶助以外の7つの部分は高齢者を除いた全国民なら年間48万〜84万、高齢者なら年間24万〜60万円です

つまり、高齢者は月額2万分手厚いので、生活保護との差額が減っています。

要は、「多くの人に生活保護並みの支援をしよう」という案です。

 

月6万〜8万円配ると言っておきながら、実態は総生活保護支給の可能性もあります。

この財源を達成するには、毎年36兆円規模の資産課税を課すとのこと。

(本当にこの程度で実現できるのでしょうか?そして、毎年、資産を持っている人は少しずつ(1~2%?)課税されていくのです)

 

日本人が持つあらゆる資産に1%の課税をし、達成するのですが、36兆円とは、消費税約18%相当の税収なので、「消費税28%時代」到来とも言えるかもしれません。

(まぁ金持ちから強制的に資産没収ということです。預金封鎖並みのことを維新の会は目論んでいます) 

 

記事には、年収100万円未満の平均月額支出が書かれており、月額78425円となります。

維新の会の月6万円では足りないことがわかりました。

しかも、これから物価が上がる見込みが高い時代です。

月5万円で生活している猛者もいますが、かなりの節約生活者であり、稀でしょう。

しかも生活保護者や多くの計画性のない国民ほど、猛者の真似なんて到底できません。

4 結論。

つまり、「ひろゆきの案が日本維新の会の構想に近い」と仮にしたら、総生活保護支給が実態であり、予算が膨大になります。

(しかも、預金封鎖並みのことをやって、金持ちから強制的に資産没収です)

生活保護並みに手厚くしても、物価が高くなりそうな時代の流れです。

持続可能性があるのか、実現可能性があるのか疑問です。

 

ホームレス大量発生が仮に回避できなかったら、安楽死制度とセットじゃないと成り立ちません。

高齢者を除いた全国民に月6万円が中心で、高齢者だけには手厚く、月8万円+生活保護並みの保護なら、思考実験として現在の制度下でも強引に資産課税を実行したら実行できるかもしれません。

 

貧困高齢者の約3割(25%)の972万人に生活保護を支給し、その代わりに、集合住宅移住を強制させます。

現在の生活保護高齢者世帯は、89万7264世帯ですが、約100万人にと単純化し、これを10倍して、約1000万人とします。(1世帯は1人と仮定します)

 

現在の1年間の生活保護費は約3兆3000億円なので、高齢者だけ割合を変えて、10倍したとすると、約33兆です。

さらに、高齢者の割合は生活保護費全体の55.1%なので、単純に半分だとすると、約16兆円です。

維新の会の試算だと、毎年36兆円規模の資産課税で達成できるはずでしたが、貧困高齢者約3割を生活保護水準にするだけで、予算がきつそうですね

(まぁ世帯と人数は違いますから、ある程度はズレてそうです)

 

まぁイメージとして、生活保護水準の支給を高齢者限定に実行することはギリギリ可能かもしれませんが、「全国民に支給するのは無理だ」と分かります。

そして、そんなことをしたら、余計に高齢者優遇であり、予算が膨大になり、コストカットも実現できず、何のためのBIなのか意味不明です。

 

ひろゆきの月7万円なら、まだわかるのですが、維新の会はBIを本当に実現できると思っているのでしょうか?

(全国民、もしくは高齢者に生活保護水準を保障する案ですよ)

 

僕はひろゆきはボランティア行為をかなりしており、人としては嫌いではありませんが(むしろ面白いキャラクター)、BIに関しては反対です。

そして、維新の会のような上手い案などあるわけがありません。

以上、本当にBI構想を実現しようと思うのなら、「安楽死制度とセットじゃないと難しい」というツッコミでした。

 

ではこの辺で。(4441文字)

このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。

あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。

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この記事を書いた人

大量の情報を咀嚼して、独自の視点からの考察・分析・エッセイ記事などを書いています。

質で勝負するブログのため、敢えて正体を明かしていません。

ブロガー歴10年以上。多数のブログ運営経験あり。

得意分野。経済、ビジネス、教育、心理学、執筆、アイデア発想など。

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