どうも、太陽です。(No60)
「恋は雨上がりのように」というアニメがAmazonPrimeであることを知ったので、観てみました。
映画の実写をまず知り、予告や特集だけ見て、「これはあり得ない」と思い、興味を持ちました。
今回は、実写の映画ではなく、アニメを見た感想を書きます。
正直、リアリティに大いに疑問を持った作品です。
「ありえない!」と何度も思いましたが、娯楽作品としてはよく出来ていて、商売上手だなぁと思いました。
今回は、そんな商売上手な、このアニメのからくりを解説することにします。
「どこが商売上手なのか?」気になる方は、続きをお読みください。
1 恋は雨上がりのように」のあり得ない設定。
まず、17歳の女子高生が、45歳の冴えない中年男を好きになるという設定が、とんでもなく「あり得ない」です。
これは確率的に、かなり稀な事例です。
まぁ100%ないとは断言できませんが、1%以下ではないでしょうか?という印象です。
45歳でも、福山雅治並の魅力あるルックスや知名度の男性ならわかります。
(または、阿部寛さんですね)
こういう渋い中年なら、女子校生でも好きになるのはよくわかります。
ですが、冴えない中年となると、とんでもなく確率的に低くなります。
(しかも、女子高生はけっこう美少女です)
2 この作品は中年男性向けのマーケティング作品。
僕はこの作品は、世の中年男性の「願望に焦点を当てたマーケティング作品」だと考えています。
この作品を見るのは中年ですかね?
興味をもって、女子高生もこの作品を見るかもしれません。
ですが、果たして本当に心底影響されるのでしょうか?
女子高生が芸能界ではなく、現実の恋愛対象にするのは、最悪でも、30代までです。(多いのは、20代)
45歳となると、福山雅治や阿部寛並のルックスや魅力がないと無理です。
石田壱成(43歳)が19歳と付き合ってましたが、石田壱成並の魅力は必要でしょう。
役の大泉洋さんに、一目惚れはないでしょう。
中身を知ったら、面白くて好きになる女子高生はもしかしたらいるかもしれませんが。
だからこそ、中年の願望(中年男は、17歳の女子高生は好き)を表した、単なる売るためのマーケティング作品だと書いたのです。
3 過去には美魔女があった。
このメディアによるマーケティングとして、過去に話題になった美魔女が挙げられます。
美魔女を好きな男が、かなり多いとは言えないでしょう。(男はほぼロリコンだと言われています)
しかし、美魔女(35歳以上)の女性達にとっては気分がいいわけです。
美魔女が持ち上げられていると思えば、美魔女の人達が、それらの関連商品やサービスを買うのです。
「恋は雨上がりの作品のように」や、美魔女に踊らされている人たちはメディアのターゲットなのです。
キャバクラで、女性陣はお金のために、好きでもない男に媚を売るのと同じです。
まぁキャバクラで騙されて気分が一時的に良くなるだけであり、願望を満たしたいだけです。
空想だという自覚がある人ならいいのですが、これを現実だと錯覚する中年がいたら、マズイです。
中年によるストーカーが流行ったら、どうするのでしょうか?
(ただでさえ、中年によるアイドル応援(これは願望)が存在します)
中年によるアイドルや芸能人応援は、叶わないと思っているからいいのです。
ですから、「恋は雨上がりのように」も単なる娯楽として見る層が、増えた方がいいと感じます。
現実は、福山雅治や阿部寛のような中年じゃないと、女子高生に相手にされません。
まぁ35歳ぐらいなら、ギリギリなんとかなるかもしれません。そこその容姿があれば。
45歳はさすがにアウトでしょう。
4 マーケティングによる願望効果は凄い。
ですが、以下の記事にも書いたように、人間は願望をものすごく重要視します。

インサイトの意味は何か?「超重要用語、マーケティング用語「インサイト」をわかりやすく説明してみる。」
願望>行動>言葉の法則です。
願望はかなり強力であり、この作品は中年の願望をかなり満たすと思われます。
ですから、人気が出るかもしれません。
願望ほど、世の中のニーズをとことん満たすモノはないと僕は思っています。
ただし、願望が現実になった、製品化したなどの場合です。
願望が願望のまま映画の中だけ、というのは少し威力が弱まります。
しかし、この作品の良い点は願望なのですが、リアリティを重視している点です。
さらに、「あり得るかも?」と思わせる、錯覚させる点です。
まったくの「あり得ない」話だと、空想の世界になり、感情移入できません。
ですから、この作品はリアリティがそこそこあります。
そして、「あり得ない設定」なのですが、「あり得るかも」と思わせる内容なのが、見どころだと思います。
5 この作品の読者層を知りたい。
でも、漫画って、読者層は若者が多いでしょう。(20代、30代が特に多い)
この作品の熱心な読者層に、女子高生は大勢いるのか?とかなり、疑問符なのです。
もし、女子高生が大勢支持していたら、僕の中年のための願望マーケティング作品という考えが、崩れ去るかもしれません。
女子高生にとっては、興味本位で「中年との恋愛ってどういうものだろう?」と覗きたい人もいるかもしれませんが少数でしょう。
なぜなら、大半の女子高生は20代までを恋愛対象とするからです。
この作品の女子高生支持率(全体のどれくらいか)を知りたいのです。
中年が支持するのは当然です。(願望作品なので)
まぁ中年も恥ずかしがって、表立って支持しているなんて言えないでしょう。
映画館に来た層はどんな層なのか、すごく興味があります。
女子高生?中年男?でしょうか?
またはその他?(女子高生と恋したい20代以上の男。おっさんでOKなら、20代ならもっと確率が上がるだろう、と夢見る層)
漫画がある程度売れたので、映像化(アニメ、映画化)されたのでしょうしね。
6 この作品の読者層はインタビューに書いてあった。
以下の記事を貼ります。
【インタビュー】眉月じゅん『恋は雨上がりのように』 少女マンガに不可欠な「若くてカッコいい男の子」が描けなかった!? | このマンガがすごい!WEB
(貼れないので、検索してください)
作者に届くファンレターは男女半々のようです。
男性は店長のような年代の人が多く、女性読者はあきら(主人公の美少女)を見守り、心配している幅広い層ということでした。
ですよね。。。
女性読者で、多くの女子高生が、本気でこの作品に共感しているとはとても思えないです(笑い)
青年誌で連載されているので、おそらく中年の男性が買っているのでしょう。
または、女子高生のあきらを心配する女性読者。
「中年層を主にターゲットにしたマーケティング作品」という見立ては、そこまで外れてないようです。
ですが、メディアで取り上げられ、こういう恋愛もありなんだ!と宣伝されたようなものです。
メディア(TV局)に女子高生は弱いです。
今後、こういう恋愛もありかも?と思う女子高生が増える可能性はあります。
そういう意味で、以下のことが言えます。
中年男性がこの漫画を買って、人気にさせ、映像化までさせたのは、ある程度の効果はあったのです。
そして、芸能界は感覚が麻痺している特殊な世界なので、まさにあり得ないことが起きました。
2022年11月22日(いい夫婦の日)に、極楽とんぼの山本圭壱(54歳)と、元AKB48の西野未姫(23歳)の31歳差婚が現実化したのです。
冴えないおっさん(しかも54歳で経済力高くなく、過去に犯罪歴あり)と、元AKBのアイドルの23歳が結婚ですよ。
芸能界の感覚が理解できません。
今回は、マーケティング目線からのレビューでした。
アニメを見たい方は、以下からAmazonPrimeへ登録すれば見れます。
(2022年11月27日時点で、レンタル商品となっています)
(実写映画もあります)
ではこの辺で。(3407文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
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