どうも、太陽です。(No19)
バブル崩壊が1991年で、2021年になりましたから、30年経ちました。
「失われた30年」という言葉が使われています。
30年の間、アメリカなど先進国のGDPの伸び率が上昇基調だったのに対し、日本は停滞していました。
(日本は平均給与も低下中です)
また、中国などの新興国も躍進しました。
なぜ、主に日本は停滞したのか?その原因はデジタル敗戦というのが僕の主張です。
興味がある人は続きをお読み下さい。
1 ICT化が大幅に遅れた日本。
「日本の高齢化問題も日本の停滞に絡んでいる」と僕は思います。
理由は「日本のイノベーションに寄与しない、古い体質を残す」のが主に老人層だからです。
アメリカで主にイノベーションが起き、躍進したので、アメリカを中心に述べます。
アメリカは若い世代をICT産業で活躍させてきました。
アメリカの若い世代の起業家達はGAFAと呼ばれる先駆者となり、アメリカ経済を牽引しています。
GAFAやNetflixやMicrosoftなど、先駆者がいるおかげで、スタートアップも後に続くことができます。
(買収される出口戦略もあるからです)
対して、日本は古い世代の大企業が先駆者のままであり、スタートアップも続きませんでした。
ソニーはエンタメ路線に舵を切り、生き残りましたが、東芝、シャープなど大企業は壊滅的になりました。
(加えて、日立は好調のようですが、パナソニックは停滞しているようです)
さて、日本の労働者は真面目であり、文句を言いません。
対して、アメリカの労働者は不真面目であり、文句を言ったり、主張をします。
(裁判が多い国です)
アメリカではそういう労働者でも上手く回るように、ICT化により、システム化・仕組み化して、効率を良くしたのです。
いわば、怠け者やバカが多くても、社会が回るようにしたのです。
対して、日本はICT化がほとんどの業界で遅れ(今頃、政府はデジタル庁とか言っています)、システム化・仕組み化を怠りました。
その分のツケを真面目で文句を言わない労働者に、精神論・根性論で押し付けたのです。
日本のほとんどの業界でICT化が遅れることにより、非効率な仕組みが残り続けました。
役所は当然として、警察、学校、医療、介護、飲食、金融、タクシー、その他大多数で、面倒くさく時間がかかる手間に日本国民はつきあわされました。
ICT化が遅れたことにより、ICT人材の育成もイマイチで、ハッキングの心配もかなりのものです。
ICT化が遅れたことにより、非効率が残り、アメリカのGAFAなどの植民地になり、賃料?などを払うことになったのです。
Googleに中小企業などが広告料を払ったり、せっせとアフィリエイターなどがコンテンツを作ります。
(Googleはプラットフォームであり、場を提供しただけです)
Appleは日本市場で大きいシェアを獲得しているiPhoneで市場を占拠しています。
さらに、iPhoneを日本人に大量に売って儲け、勢力を維持しています。
Facebook(Metaに社名変更) は傘下のInstagramが日本では魅力があります。
Amazonは日本の量販店や本屋などを駆逐し、ネット巨大販売店を提供しています。
さらにKindleやPrimeVideoやAmazonPrimeなどで囲い込みをしています。
他にも、NetflixやTwitterなど多数のIT企業が日本を制覇しています。
このICT化を遅らせた戦犯が今の老人層(今は60〜80代。すなわち30年前なら、当時は30〜50代ぐらい)です。
ICT化へ、大きく舵を切れなかった要因があります。
政治家、大企業経営者の知能の低さと、知識の乏しさ、そして利己主義によって生じました。
利己主義とは「アメリカのように若者達をICT分野で活躍させようとしなかった、または妨害したという点」です。
そして、TV局も戦犯になります。
しかし、TV局には功もありました。
ここで、日本のテレビ局が犯した功罪を書いていきます。
2 日本のTV局が犯した功罪。
TV局はバブル崩壊の1991年から、2021年の現在で何かが大きく変わったことに気づいている人はいるでしょうか?
TV局は表の存在で、多くの大衆の目にとまる場所です。
ですが、裏では電通などが牛耳り、さらにTV局で活躍する「コンテンツの人達」(スポーツ選手、芸能人、歌手など多数)がいます
で、この失われた30年の間に、TV局の「コンテンツの人達」だけは大きく飛躍しました。
野球ではアメリカにはまったく勝てていませんでした。
ですが、2006年のWBCの第1回大会、2009年のWBCの第2回大会と連続して優勝してしまったのです。
第3回、第4回大会でも戦力不足と言われながら、準決勝まで行きました。
2019年のプレミア12でも、日本は優勝しています。
日本は野球大国となっていたのです。
大谷選手は二刀流という、もはやマンガのような世界を現実化しました。
テニスでも、大阪なおみ選手が世界大会で4度も優勝しています。
男子プロテニスの錦織圭選手は優勝はしていませんが、かなりの実力者です。
ボクシングでは井上尚弥選手がWBSSで優勝しました。
卓球でも、王者中国に勝つ選手が現れています。
スポーツの分野では、日本は圧倒的にのし上がっていたのです。
映画・ドラマ分野では、日本の90年代はしょぼすぎました。
しかし、2000年代に入ってから、急速に映像技術が上がり、邦画やドラマも面白くなったと思います。
2005年のドラゴン桜もかなり面白いのです。
ライアーゲームのドラマは2007年です。
デスノートの映画は2006年です。
TV番組のコンテンツであるスポーツ・映画・ドラマが充実するようになりました。
さらに、ニュース番組やバラエティ番組の質も上がったと感じます。
僕があまり定点観測していないお笑い番組は知りません。
歌番組や音楽は90年代は全盛でしたが、2000年頃から停滞し始めました。
で、2000年代後半になり、やや復活しましたが、そのまま現状維持という印象です。
TV局は裏では恐ろしくえげつない行為を長年に渡り、続け、「コンテンツの人達」は躍進したのですが、この話は省きます。
しかし、TV局は利己主義者でした。
ICT化を進めようとしたホリエモンを2004年に逮捕に結びつけ、起業家意欲を萎えさせました。
(ライブドア事件)
TV局にとって、ICT企業はライバルであり、潰すべき存在だったのですが、それが日本にとって致命傷となりました。
対して、アメリカは日本のように若者のICT企業を潰そうとせず、伸ばすことで大いに飛躍しました。
TV局は電波利権もありながら、自分たちだけは「コンテンツの人達」を伸ばし、強くしました。
一方、ライバルであるICT企業を潰し、日本全体の停滞の原因を作ったのです。
TV局のスポンサーである大企業は、エンタメ路線に転換したソニーなどを除いてダメになりました。
日本は「コンテンツの人達」は強くなりました。
その中には出版社も含みます。
コンテンツは強い日本ですが、プラットフォームや仕組みで敗北しました。
ICTを牽引する大企業がないし、プラットフォームも育っておらず、大企業などに買収される出口戦略も描けないのです。
だったら「コンテンツをせっせと作ろう」というアフィリエイターや、DaiGoのようなDラボの「音声コンテンツを作る人」の登場がありました。
そして、医者や外資系(金融やコンサル)などに入ろうという人ばかりになりました。
また、日本のプログラマーの地位は低く、下請け的存在ですし、買収出口戦略も乏しいです。
ですので、「プラットフォームを作って起業しよう」なんて人はほとんど現れなかったのです。
せいぜい、Appleの下請け的存在のアプリ制作者、ブロガーやアフィリエイターやYouTuberなどのGoogleの下請け的存在、の道しかありませんでした。
日本には先駆者もいなく、サポートも受けられず、プログラミング勉強環境も整っていません。
ですから、下請け的存在か、外資系企業に潜り込むしか道がありません。
以上、TV局が犯した罪について書いてきましたが、今度は功の部分も書いていきます。
功の部分は日本国民の民度が上がったことです。
90年代から2021年まで、不祥事が起きる度に騒がれました。
その度に「不祥事を起こさないようにしよう!」という人が増えたと思います。
暴走族は全盛期の13%まで減りました。
暴走族=「かっこ悪い」というイメージが出来上がったのも要因だといいます。
https://kuruma-news.jp/post/154748/embed#?secret=z557nTaQ7R
暴走族が大激減? 族員が全盛期の13%まで減った理由とは
逆に、以下の状態になりました。
2005年にはドラゴン桜のドラマがありました。
最近のTV番組は東大王などあるように高学歴をもてはやすので、頭脳派を推すのがTV局の方針だと感じます。
TV局によって、日本国民の民度が上がり、アメリカのように暴動も拳銃トラブルもなく、平和な国となりました。
3 まとめ。
アメリカ。
若者をICT分野で活躍させ、GAFA含め多くのICT企業を誕生させました。
アメリカの怠け者で文句を言う国民を、ICTのシステム化・仕組み化で上手く回すようにしました。
ICTによって、日本を植民地にし、手数料などを永久?に取り続ける仕組みを構築し、上手く儲けています。
日本。
ICTなど起業家意欲があった若者を、ICTとライバル関係にあったTV局などが積極的に潰しました。
TV局のスポンサーである伝統的な大企業も積極的なICT化に至りませんでした。
電機産業でいえば、ソニーや日立などを除いてほとんど壊滅的になりました。
TV局(電通含む)は「コンテンツの人達」(スポーツ選手、芸能人、歌手、映画・ドラマ・マンガ業界、出版界など多数)を強くしました。
で、TV局(電通含む)だけが潤う構図を作り続けました。
TV局の勢力がアメリカと比べたら、電波利権などもあり、だいぶ残り続けました。
で、既存の大企業がICTのスタートアップの希望の星になれなかったことなどで、ICTの起業促進はそこまで盛り上がりませんでした。
イノベーションを受け付けない国民性によって、ICT企業が飛躍するチャンスが乏しいのも、アメリカとの大きな違いです。
これは日本の国民の大半が老人になったのと、保守的などが要因でしょう。
未だに現金がよく使われており、新しいシステムに対応しようという気もない人が多いのです。
つまり、ICT起業が成功する確率がアメリカと比べたら低いことになります。
イノベーション的製品がアメリカのように、あまり売れないのです。
(アメリカではAppleWatchやスマートスピーカーが日本とは違って、爆売れしています)
さらに以下の本では日本人の底意地の悪さ(嫉妬深く、成功者を引きずり下ろす)が、日本の停滞に寄与したと書かれています。
加えて、多くの分野(役所、医療、学校など多数)でデジタル化が遅れ、非効率さが残り続けました。
真面目で文句を言わない日本人を、非効率でICT化が遅れていても、権力者らは「精神論・根性論」で押し通しました。
で、日本人に楽をさせず、日本人の真面目さで何とか回る社会となりました。
政治家と電通は癒着し、TV局も関係し、若者を積極的に使いこなそうとせず、妨害しました。
果ては自分たち老人層の優位さ・利権・プライドなどを守ることばかり考える利己主義者ばかりなので、日本は停滞しました。
優秀な若者達は外資系(コンサルや銀行)や医者などを目指しました。
さらに、日本では下請け的存在のプログラマーなど積極的に目指すわけがなく、一部のモノ好きがアプリ制作者やブロガー、アフィリエイター、YouTuberなどになりました。
で、AppleやGoogleの下請け的存在となり、小金持ちになる程度でした。
TV局の唯一の功は日本人の民度が上がったことですが、罪の方が多かったと思われます。
(「コンテンツの人達」は強くなり、潤いました)
失われた30年を経て、ようやく周回遅れのデジタル化などを推し進めようとしていますが、遅すぎた感があります。
逆転できるとしたら、量子コンピュータや新たな戦いの場となりそうですが、勝機はあるのでしょうか?
AIでもだいぶ出遅れていて、AIによって、日本の強みである「コンテンツの人達」の地位も危うくなりそうです。
文章、音楽、動画(フェイク動画さえ作れる)などはAIがかなり完成度の高いモノを既に作れてしまうのです。
ソフトバンクが日本のICT企業での希望の星となりそうです。
(AIに投資しており、さすが、先見性があります)
と書いていましたが、ソフトバンクは今後、投資を控えるそうです。
楽天、サイバーエージェント、DeNAなどは小粒企業といったところでしょう。
ですが、日本には大したICT企業がないので、貴重種です。
ひろゆきの動画でも、以下のように述べています。
日本の低迷の転機を「ホリエモンの逮捕」とそれを賞賛した国民、さらに日産のゴーン社長の逮捕などと言っています。
【ひろゆき】日本政府が隠蔽している彼らが逮捕された本当の理由。ホリエモンとカルロス・ゴーンが潰された瞬間に日本衰退が確定しました
当時の意地の悪いTV局や、今は老人層になっている人達の思想(成功者への嫉妬や知能の低さなど)が原因だと分かります。
ICT業界の成功者を潰す前例を作ったのですから、ICT業界が伸びるわけがありません。
日本経済低迷の原因を僕とは違った角度で、もっと詳しく知りたい方は以下の本を読んでみて下さい。
ではこの辺で。(5688文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
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