どうも、太陽です。(No49)
突然ですが、以下の記事によると、2022年世界幸福度ランキングで日本は54位で、中国は72位でした。
https://www.wel-knowledge.com/article/worklife/a220
それが「独裁国家である中国のやり方を真似るべき」とどうつながるの?
本文を読むための前提知識です。
しばらく読んでくださいね。
先進諸国の中では日本の54位というのは最低順位です。
日本の評価結果で高い項目は「一人当たりGDP)」と「健康寿命」です。
日本の評価結果で低い項目は「汚職の無さ」や「社会的支援」などです。
さらに、顕著に低い項目が「社会的自由」「寛容さ(他者への寛大さ)」「人生評価/主観満足度」です。
社会的自由度はさらに二つに分けられます。
一つ目は、人々が働く環境の自由度を指し、二つ目は「言論の自由」や「報道の自由」などを指します。
働く環境の自由度の低さは「休みを取りづらい・休みが少ないこと」がまずあります。
加えて、ブラック企業による休日出勤や、無報酬残業、上司・先輩からのパワーハラスメントなどにより、社員が強い不満を感じていることから来ています。
「言論の自由や報道の自由」(先進国の中でほぼ最下位)が低いのは、TV局による報道操作(ガーシー)や、三木谷社長によるガーシーへのYouTubeやTwitterのバンを見ても明らかです。
「寛容度」とは、ボランティアや慈善活動の多さや貢献度などで評価されます。
この評価は「日本人のボランティアの少なさが、幸福度をさげている」と結論付けています。
「人生評価/主観満足度の低さ」は日本独特の傾向です。
で、この傾向は、賃金の低さやマイナス思考の国民性(または不安遺伝子)や日本の未来のなさ(期待感の薄さ)から来ているのかもしれません。
(高度成長期は皆、「明日はもっと良くなる」という希望があった時代でした)
前置きが長いな。
ごめんね。(もう少し、我慢して読んでね)
中国は2021年の82位から順位を大きく上げて72位となっています。
中国の分析は調べても見つからなかったので省きますが、1人あたり名目GDPで日本は28位(39340US$)、中国は65位(12359US$)であり、約3倍以上の差をつけています。
つまり、経済的にははるかに中国より豊かな日本の幸福度が、先進諸国で最下位の54位で、世界GDPでは2位です。
それは人口の数が多いからであって、1人当たり名目GDPでは日本の3分の1以下の中国が72位と、日本とそこまで差がないのです。
経済的豊かさと幸福度は相関していないのかもしれないし、日本固有の理由があるのかもしれません。
理想の国家像として、幸福度から見る視点と、経済力や国力から見る視点があると思います。
で、今回の記事では両方の視点を考慮しつつ、僕が思いついた、ある仮説を書いてみます。
ここまで書いた前提知識がないと、続きがよくわからないと思うので、理解してから読んでください。
1 経済力を上げる視点と幸福度の観点からの理想の国家像。
「経済力を上げる視点と幸福度の観点からの理想の国家像」を述べていきますね。
ここで「独裁国家である中国のやり方を真似るべき?」という問題提起にもつながります。
仮に経済力を上げるとしたら、かなりのスピードで豊かになり、「2028年ぐらいにアメリカをGDPで抜く」と言われる独裁国家の中国のやり方は参考になります。
政治は共産主義で独裁ですが、経済は市場経済を取り入れています。
で、方向性をきちんと固めて、民主主義のように意見が分かれてなかなか決まらない世界とは違って、どんどん突き進むのが中国の良さです。
また、IT鎖国をしており、アメリカを締め出したのも経済成長の要因でしょう。
データを収集しまくるのも中国の独裁国家ならではであり、プライバシー軽視です。
日本のように空気や道徳や国民性によって、「治安の良さ」を発揮しているのとは違い、中国はスコア制で「スコアを下げたくなかったら、悪いことをするな!」というシステムで縛るやり方ですが、効果的です。
(また、中東のドバイでは犯罪をすると、一発アウトで国外に退去させられるので、誰も悪いことをしないそうです)
中国は独裁国家の良さを活かして、やりたい放題で、スコア制なのて日本では実現不可能なことまでやってのけるんだもんな。
「日本の治安の良さ」は空気や道徳や国民性で成り立っているけど、中国は「日本のようになれない」と判断し、スコア制を敷いたことが「頭がいい」と思う。
そうなのです。
で、中国だったら、僕が以下に提唱する早期に「全国民に遺伝子検査や適性検査」を受けさせ、開示し、身の程を知り、自分の能力に見合った進路に進む方法を実現できそうです。
日本の過去のやり方は「将来、誰にでも出世の可能性があるよ!」と夢を見させ、とことん頑張らせますが、結局は出世の椅子は限られ、やりがい搾取のように消耗させられるサラリーマン生活だと感じます。
また、「自分の適性や生き方は自分でそのうちに気づく」ものであり、国によって全国民に遺伝子検査や適性検査を受けさせ、身の程をわきまえさせることをあまりしていません。
(もちろん、遺伝子検査や適性検査も完全ではないので、人の潜在能力をすべて把握し、見通すのは不可能ですが、将来、研究が進めば指針にはなりそうです)
問題は開示時期だね。
高校生か18歳ぐらいがちょうどいい気がする。
(幼いときに知らせると、暗示にかかり、成長しなくなったり、やる気がなくなったり、親に知らせるとピグマリオン効果などでバイアスがかかるなどしそうだから)
アメリカではジョブ型採用が基本で、エリートと凡人は明確に分かれています。
で、エリートは猛烈に働きますが、多くの凡人は決まった専門職を突き詰める生き方をします。
1%の天才と99%のソルジャー(兵隊)みたいな組織かもしれません。
日本はジョブ型は主流ではなく、ゼネラリストの何でも屋にさせられ、「出世は誰にでも開かれているよ!」の餌につられ、エリート並みに頑張る人もいるよね。
そうなのです。
で、職業別に「この遺伝子のパラメータはこの職業の能力の伸びと相関がある」と詳しく分かれば、職業ごとの適性が遺伝子検査によってわかるようになるかもしれません。
そういう話をすると、「差別が生まれるよ!」となったり、「人は自由に決める権限を手放さないから、実現不可能だ!」と言う人が出てきそう。
はい。
僕の話ですが、僕は遺伝的に肺活量がかなり低く、有酸素運動の能力も低く、運動に不向きなタイプであると判明しています。
僕はテニスの際、最大限に頑張っても5連敗したときがあり、そのとき「遺伝的に運動に不向きだから勝てないのかな」とつぶやいたのですが、周りからは「そんなの関係ない」や「もっと鍛えろ!走れ!」などと言われました。
逆に、知的分野は僕にとってはかなり向いており、得意分野です。
知的分野に向いていない人からすれば、僕が「運動に不向きだ!」と感じたのと同じ気持ちで、「知的分野に向いていない」と言い訳したくなってもおかしくないと思いました。
つまり、差別と区別は違うんだよね。
差別は優劣があり、優れている、劣っている価値観だからこそ生まれるけど、区別は人それぞれ価値がある・強みや特色があるが前提なんだ。
その通りです。
区別している人が多くなり、遺伝子検査の知識がひろまれば、誰かがあまり成果を出せなくても「言い訳だ」「根性がない」などと一蹴しなくなると思うのです。
差別している人が多くて、遺伝子検査の知識がひろまり、誰かが成果を出せないと、「あなたは遺伝的に劣っているからダメなのだ」となるね。
はい。
黒人は知的分野よりもどちらかといえば運動分野に秀でているのは証明されていますが、黒人が運動能力を活かせる道に進み、「それも個性だ!」となれば差別じゃなく、区別です。
もちろん、資本主義社会では頭脳が金持ちになるコスパの良い道だ。
で、黒人というだけで就職が厳しくなるのはマズイけど、だからといって「黒人優先採用枠を一定数確保すれば差別にならない」というのはどうなんだろうね?
元々、持って生まれた「その人の強み」というものはあり、それを捻じ曲げて、差別をなくすために、優劣でなるべく評価しないために、採用枠を一定数設けて、ハンデをつけてあげるのはいいことなの?
一つの回答としては、逆に、強みを活かして金持ちになった層からは税金を多く取り、遺伝子検査で弱い部分ばかりの人には減税をしたりすれば、公平さが強化されますし、効率的な役割配分になりますね。
また、「人は自由に決める権限を手放さないから、実現不可能だ!」という意見には以下の対応も可能です。
あくまで遺伝子検査や適性検査は指針に過ぎず、受け入れるかはその人の自由であり、敢えて遺伝子に逆らう道を取れるということです。
話が広がりすぎたけど、日本の問題点や失敗点として、「自分をちゃんと知ることを教えてもらえなかった点がある」と思う。
「人生を経るにつれ気づく」というやり方をしたからこそ、今の30代以上の婚活遅すぎ問題が起きていますね。
受験も就活も婚活も早めに準備した者が勝つ。
そういう意味で、人生の指針となり、自分を詳しく知れる遺伝子検査や適性検査は、早期の競争激化につながるが、良いことだと思う。
適性を早く知ったけれど、なかなか努力が実らず長期化して、結局、負け組になり、のし上がることもできなかったとしても、今の日本自体が再チャレンジが厳しいので、そこは大して今と変わらないでしょう。
早期の競争激化の部分だけが変わり、チャンスが広がる利点の方が大きいと思うよ。
はい。
もちろん、早期の競争激化により、供給側は増えますが(優秀な人材増加)、需要側も同時に増えない限り(雇われる会社や仕事やニーズ)、果実のパイは増えませんし、格差も固定されたままになるでしょうね。
資本主義である以上、勝ち組と負け組は必ず生まれる。
そして、遺伝子検査などにより、身の程を知ったら、逆に競争をしなくなり、意欲ややる気が減退する人も出てくるかもしれない。
僕の意見としては、比較優位論の立場でもあるし、「向いている進路で向いている人達で競争すればいい」と思います。
その向いている道を早期に示してくれるのが遺伝子検査や適性検査になります。
スポーツの世界では、プロになれるかどうかは中学生ぐらいでわかるようであり、選別されてしまうみたい。
しかし、プロになれないと分かっても、趣味として続けて楽しく生きる人もいるね。
スポーツや芸術の世界はわかりやすいですが(遺伝がモロに影響するので)、「他の職業はどうなのか?」といったら、「遺伝子検査のパラメーターをもっと増やし、研究を進めるべき」としか言えません。
ドイツでも製造業の世界では早期に選別をしているようだね。
はい。
日本ではあまりにも家庭や個人の判断(自己責任)に任せすぎであり、ネット社会が普及していなかった理由もありますが、今の40代以上の生き遅れ現象が出ていると感じます。
何回も言いますが、受験・就活・婚活・仕事は早期に始めた者が有利です。
(才能が抜群に優れていたら、始めるのが遅くても巻き返しが可能かもですが、少数派です)
中国は独裁国家だから、太陽さんの仮説を取り入れるのも容易いだろうね。
(効果のほどは別として)
はい。
日本でやるとしたら、少子化改善に成功した自治体の明石市のように、小さな成功例を作り、それを他の自治体が真似して広げていくしかないでしょうかね。
明石市のやり方が全国的に効果があるかは不明だし、少数の自治体限定で効果があったのかもしれない。
遺伝子検査を導入した自治体で仮に成功しても、全国で一斉に実施したら、成功するとは限らないかと。
はい。
だからこそ、1つでも成功例を出し、それを広めていくやり方が日本には合っています。
(日本の政治家は失敗をすると、かなり叩かれるので余計にこのやり方が合っています)
大前研一氏の持論は道州制だけど、道州制よりもさらに細かく自治体単位で自由にやらせるやり方が日本には合っているんだね。
はい。
全国一斉にやると、教育改革でもそうだけど、かなり反対に遭い、潰されます。
(もちろん、コロナ禍など危機のときはスピード優先だから、悠長なやり方はよくないです)
ところで、差別や区別の話に加え、遺伝子検査を導入すると「多様性はどうなのか?」という話があるね。
遺伝子検査によって、区別意識が国民に根付かず、差別意識ばかりなら、「多様性は尊重されないよ」と。
はい。
しかし、ここで重要な点が、国力強化という視点から見ると、多様性はそこまで尊重せず、「正しい方向性に選択と集中をしたほうが成長する」というのが独裁国家中国のやり方で明らかなのです。
多様性はあくまで万が一のための予備装置であり、別働隊であり、主力部隊が潰れたときに多様性の価値が生まれます。
多様性を尊重しすぎると、少数意見を尊重しすぎることにつながり、民主国家では意見がまとまりにくいし、少数者が強者になってしまうね。
はい。
で、あくまで、国力強化という視点から見ると、主力部隊やマジョリティーの方を別働隊やマイノリティよりも尊重すべきということになります。
もちろん、少数の天才や異分子(マイノリティ)がイノベーションを起こし、国力を上げるかもしれませんが。
多様性を言い過ぎると、皆が一丸となって選択と集中に資源を配分できないね。
(「マイノリティにも配慮しろ!」となり、反対され、それが尊重され、意見が通るから)
そうなのです。
多様性があることは国が豊かである証拠です。
金がない国は選択と集中をするしかありませんから。
もちろん、研究の場合、どれが当たるか誰にもわからないので、いろいろな分野に資金と人材を投入し、どれかが開花するのを待つのが正解なわけですが、資金力が豊富な国だけが実行できます。
さて、遺伝子検査は区別の概念が広まれば、差別も減り、多様性の尊重につながります。
ですが、国力増強という視点からいうと、どうしても「多様性尊重はどこかで戦引きをしなければならない」と思います。
つまり、区別というより、選別の道に走る人が増えるかもしれないってことか。
(優秀な人を囲い込むということ)
ということは結局は選別はどちらかといえば差別に近くなる矛盾点が出てくるね。
はい。
だけど、遺伝子検査や適性検査を早期に全国民に実施しない日本の現状、つまり、「身の程を知るや自分を知ることの遅れのままでいる」か、それとも「多少の差別・選別は生まれても国力増強の道に走る」か、で国民の意見が割れそうです。
国力が増強すれば、弱者にも最終的には配分がいき、豊かになりそうだけどなぁ。
(トリクルダウンは起きにくいけど、生活保護を維持できそう。
本当に貧困国になったら、生活保護廃止で、ホームレス)
最後に重要なことを書きます。
「人間は事実には勝てない」という話です。
要は、能力的に優れている、劣っている、向き不向きなどが人間には存在し、いくらやる気があり、頑張っても不利な場所で戦うと勝ち抜けぬけません。
そして辞めさせられるリスクが高いのです。
例えば、発達障害や境界知能と呼ばれる人達がいます。
彼らは、今の日本では生きづらさを本人が薄々感じていても、学校では教えてもらえません。
そして、社会に出てから、異常に気づき、病院に行き、診断してもらうケースが多いのです。
もしくは僕の知り合いで「精神状態が悪い人」がいます。
で、能力はずば抜けて高かったのですが、企業の採用試験(ペーパー試験は突破するものの、心理テストでことごとく引っかかる)で落とされていました。
今はフリーランスでかなり稼いでいますが、結局は「精神状態が悪い」ということは会社に務めていても「辞めていた可能性が非常に高い」と本人も言っていました。
つまり、事実(能力値、向き不向き、精神状態など多数)には人間は勝てない。
そして、会社や社会がその事実を突きつけてきて、人は事実に沿った生き方しかできないようになっているっことね。
はい。
だから、遺伝子検査や適性検査を早期に実行し、早めに事前に知らせるか、後で自分で気づくか、知るかの違いでしかありません。
ですから、僕の仮説は「早期に知らせたほうが社会的・個人的損失が少なくなるのでは?」という主張なのです。
差別も選別もなくならないかもしれない。
そして、社会はそのようにできており、遅かれ早かれ、本人が気づくのであれば「国が早めに教えてもいいのでは?」ってことだね。
長文にお付き合いいただき、感謝です。
では、この辺で。(6464文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
コメント