どうも、太陽です。(No61)
コンサルタントは本当にざっくりな説明で言えば「企業のお医者さん」がわかりやすいです。
そして、コンサルタントは人件費がほとんどを占めていて、設備などの固定費がないにもかかわらず、不況に弱い面があります。
しかし、その中でも、ITコンサルタントに関して言うと、不況に強いです。
リーマンショックでIT費用を削減して痛い目に遭った経験から、コロナのときはIT費用を削減しませんでした。
さらに、昨今はDXバブルが湧いており、追い風があります。
戦略コンサルやビジネス(業務)コンサルや中小企業向けコンサルも不況に強かったときはあります。
以下、「ITコンサルタントは食いっぱぐれない職業であり、将来性は明るいのか?」について書いていきます。
興味がある人は続きをお読みください。
1 コンサルタントの7つの領域。
本題に入る前に、まず、コンサルタントについて知っておきましょう。
コンサルタントには以下の7つの領域があります。
・ | 戦略コンサル。 |
・ | ビジネス(業務)コンサル。 |
・ | ITコンサル。 |
・ | 組織・人事コンサル。 |
・ | FASコンサル。 |
・ | 事業再生コンサル。 |
・ | シンクタンク領域。 |
この7つの領域は完全な明確な戦引きはなく、ある程度はかぶっています。
また、コンサルはざっくり3つに分けるとしたら、以下になります。
・ | 大手総合系ファーム。 |
・ | 専門性ファーム。 |
・ | ブティック系。 |
総合系(ビジネス)の代表例は以下があります。
・アクセンチュア株式会社。
従業員数は世界最大規模です。
Fortune Global 500の上位100企業のうち91社がアクセンチュアの顧客だと言われています。
ITコンサルティングにかかるテクノロジーサービスは全売上の56%を占めるほどの強みです。
デジタルにおいてもリーダー的なポジションを確立しており、売上全体の70%は何かしらのデジタルサービスに関わるものとなっています。
東大生に人気の企業です。
・デロイト・トーマツコンサルティング合同会社(DTC)
BIG4の一つ。
僕の遠い知り合い(アメリカの大学卒)が、この会社に新卒で就職しました。
ですが、海外大採用枠は英語力を採用の重視項目としており、後に能力が足りなくて退職する人が多いそうです。
・PwC(プライスウォーターハウスクーパース)コンサルティング合同会社。
BIG4の一つ。
・EY(アーンスト・アンド・ヤング)ストラテジー・アンド・コンサルティング。
BIG4の一つ。
・KPMGコンサルティング。
BIG4の一つ。
日本におけるKPMGメンバーファームの監査法人の法人名は「あずさ監査法人」となっています。
総合系・ブティック系の代表例は以下があります。
・コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社。
この記事で参考にさせてもらっている本の著者の会社です。
「コンサルティング業界のしくみとビジネスがしっかりわかる教科書」
以下のコンサル情報発信のサイトも運営しています。
戦略コンサルの代表例は以下があります。
・マッキンゼー・アンド・カンパニー
・ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)
・ベイン・アンド・カンパニー。
いわゆる3社を合わせてMBBと呼びます。
IT系は以下があります。
・アビームコンサルティング株式会社。
SAPコンサルティングにおいて国内随一です。
・キャップジェミニ株式会社。
・ガートナー・ジャパン株式会社。
ガートナー・リサーチのサービスは2020年の売上高の87%を占めています。
このサービスは「フォーチュン・グローバル500」の企業の74%が利用していると言われれており、同社の絶対的な強みです。
FAS(M&A)系は以下があります。
・GCA株式会社。
事業再生系は以下があります。
・株式会社経営共創基盤(IGPI)
冨山和彦氏の本で有名になりました。
・山田コンサルティンググループ株式会社。
同社は都市銀行・地方銀行の90%以上と提携していると言われています。
総研系は以下です。
・株式会社野村総合研究所(NRI)
・株式会社NTTデータ経営研究所。
国内では官公庁・金融系に強いコンサルファームと認知されています。
中小企業向けは以下です。
・株式会社船井総合研究所。
同社は「月次支援」という独自のコンサルティングスタイルを確立しています。
経営相談や実行支援です。
その支援は経営者に対してコンサルティングを月に一度行うサービスです。
同社の売上の60%以上を占めています。
この主力サービスに加えて、年間900件超も開催されている「経営セミナー」もあります。
2020年時点で従業員数が1303名でしたが、今後、拡大するとのこと。
初任給は約300〜400万です。
マッキンゼー・アンド・カンパニーや株式会社ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の初任給約700万円と比べたら、安いです。
・株式会社タナベ経営。
経営コンサルティング事業の他に、売上の39%を占めるのがマーケティングコンサルティング事業です。
2 ITコンサルタントの将来は明るい?
コンサルタントは20代で年収1000万円も狙えますが、かなりの激務です。
よく言われるのがUp or Outであり、「一定期間で昇進するか、できなければ辞めるか」を迫られます。
しかし、昨今の働き方改革の影響により、Up or Stay(一定期間で昇進するか、残留するか」になっている企業もあるようです。
さて、ITコンサルタントの将来性はどうなのでしょうか?
国内コンサル市場は約1.2兆円です。(2020年現在)
そのうちの約60%はIT領域なのです。
つまり、コンサルタントと言ったら、ITコンサルタントみたいなモノなのです。
そして、コンサルタントのスキルは高度なビジネスパーソンが持つべきであり、応用が利きます。
起業への道も残されています。
さらに、ITのスキルも磨けるとなったら、かなり有望な職種なのでは?と僕は思います。
近年、DX化を推し進めていることもあり、ITエンジニアやITコンサルタントのニーズは高まっているでしょう。
しかし、誰にでも勧められる職業ではなく、その証拠に東大生にかなりの人気ということから証明されています。
激務であり、ある程度の素養や潜在能力がないと務まりません。
コンサルタントについて、もっと詳しく知りたい方は今回の記事で紹介した以下の本がお勧めです。
「コンサルティング業界のしくみとビジネスがしっかりわかる教科書」
また、コンサルタントになりたい人、もしくは経営学を学びたい人は僕が読んだ本をまとめておきましたのでぜひ読んでみてください。

経営学本のおすすめ!初心者にはこれだ!「僕が実際に辿ったルート」
ではこの辺で。(2966文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。
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