どうも、太陽です。(No33)
「3人集まれば派閥ができる」と言われます。
2対1で、仲間割れが起きるのです。
以下の記事では、仲間割れについて書かれています。参考までに。
仲良しグループがバラバラになる理屈は以下の記事に書かれています。
今回は、この派閥について詳しく解説したいと思います。
そして、「派閥なんて関係ない、自分はどこにも所属しない!」と思っている人も、知らず知らずのうちに、派閥争いに巻き込まれる可能性が高いことを述べていきます。
興味がある人は続きをお読みください。
1 派閥争いとは?
まず、3人集まれば派閥ができますが、仮に5人ぐらいの人数になったとしましょう。
5人いて、1人は強力なリーダーシップがあり、誠実なタイプですが、さらにもう1人、「強力で押しの強い、わがままな暴君タイプのリーダー」が仮にいるとします。
この2人は、それぞれ、「良いリーダー」と、「悪いリーダー」であり、仮に「ガンジー型」と「暴君型」と名付けましょう。
「ガンジー型」のリーダー君にとっては、5人のうちの「残りの3人が味方につくか?」が焦点になります。
「暴君型」のリーダー君にとっても、「残りの3人が味方につくか?」は重要です。
で、残りの3人は「そこまでリーダーシップがない、普通の人」とします。
5人集まっただけでも、強いリーダータイプが2人いると、派閥が出来上がるのです。
つまり、「どちら側の味方につくか?」が問われるのです。
ここで、残り3人が「誰にもつかないよ」と思っていても、「ガンジー型」と「暴君型」の自己主張が強く、会話をリードしてくるので、「どちらかに賛同すること」も頻繁にあります。
そして、「暴君型」が「ガンジー型」の誠実なタイプが嫌いだとして、いじわるやちょっかいをかけてきて、「残りの3人がとう対応するか?」が問われるのです。
「ガンジー型」は直接、「暴君型」に抵抗するかもしれませんし、「残りの3人を味方につけよう」とするかもしれません。そうなると、残り3人は巻き込まれる形になります。
「ガンジー型」が味方につけようとしたら、「暴君型』も同じく、味方につけようとしてくるかもしれず、そうなると、「どちらの派閥に属するか?」問題が生じます。こういう構造は多くの人数が集まるほど、必然的に生じます。
仮に、「無所属」で、「誰にも属すつもりがない」と思っていても、どちらかの派閥組から、嫌がらせを受ける可能性だってあるのです。(「どちらの派閥に属するか?」態度をはっきりさせろ!と迫られるのです)
また、2人(AとB)がいがみあっていて、ある1人(A)が、「別の関係ない人」に「Bって、嫌な奴だよね?どう思う?」と試してきたり、悪口を言い、「あなたもそう思うでしょ?」と迫ってくるパターンを経験したことはありませんか?
内心、「関係ない人」は「AもBも自分には関係ない。どちらにもつきたくない」と思っていても、Aからそう言われたら、表面上、「関係ない人」は同意するか、またはサラッと返して、「そうなんですねー」と同意も否定もしない対応をとるか、などするでしょう。
この場合、「同意も否定もしない対応」を取ると、Aが「関係ない人」のことを悪く思う可能性があり、「関係ない人」に嫌がらせをしてくる可能性すらあります。もちろん、そうなれば、Aを「関係ない人」をよく思わなくなり、Bの側につこうとなるので、Aもやすやすとは嫌がらせをしてきませんけどね。
AもBもしたいことは派閥争いであり、「味方を多くつくること」です。そして、A・Bの代表だけでなく、A所属の人達も、B所属の人達も、「関係ない人達」を巻き込んで、「どちらにつくのか?」と迫ってきます。
さて、政治の世界でも「派閥争い」が起きています。「どの派閥にも属さない」という態度はかなり難しくなります。
もちろん、表面上は、誰かの派閥に所属しているフリをし、「いつでも裏切るか、離れるつもり」という人もいるでしょう。人間は、勝ち組につく人も多く、勝っている間は、その勝ち組に所属し、味方につきますが、負け始めると、去っていく人が多いのです。
「派閥を渡り歩く人」は、風見鶏のようであり、「本当に忠誠を尽くすような人」は稀です。「昨日の敵は今日の友」という言葉もあるように、いったん敵になったと思ったのが、また味方になるケースもあります。
つまり、「生き残る、生き延びるために、なるべく有利な方につこうとする」のが人間なのです。なので、派閥の長は、「自分はかなり強く、将来性があるし、盤石だ」と常に、見せなければなりません。そうじゃないと、「大半の風見鶏のような人達」は、負け戦になると、去っていきます。
これは、小さな集団でも起きますが、これの拡大バージョンが、米中の争いになります。
ちなみに、永世中立国のスイスは、完全にどこにも所属しない中立を表明していますが、スイスは軍事力を保持し、いつでも戦える準備はしています。また、スイスは地理的に侵攻してもそこまで関係ない場所だとしたら、戦争の際も巻き込まれないかもしれません。
加えて、派閥争いに巻き込まれない秘訣は、「味方につけても大した価値がない」と思われることです。
スイスは中立を表明して、どこの味方にもつかないと言い、しかも小国であり、影響力も弱く、無関心になりやすい国だからこそ、永世中立国になれるのかもしれません。ある程度の力がある人は、派閥の長に「自分のほうに味方につかないか?」と誘いが来ますし、完全に中立を表明するのは厳しいかもしれません。
さて、話を戻し、小さな集団の派閥争いの拡大バージョンである、米中覇権争いを、以下、「米中新冷戦のはざまで日本経済は必ず浮上する」という本から、まとめます。
2 米中の争いこそ、派閥の拡大バージョンである。
突然ですが、トランプ大統領は、以下の考えを持っていると思われます。「中国につくのか、それともアメリカにつくのか」です。
アメリカは「自国ファースト」になり、中東からも撤退気味になり、世界の警察もやめたように見えますが、まだまだ世界の覇権国は諦めていないようです。(シェールガスが出るようになり、資源の心配が減ったのが中東からの撤退の決め手のようです)
中国も「自国ファースト」ですが(IT鎖国をしました)、ロシアとの関係を深め、アフリカにまで影響力を及ぼそうとしています。中国は「5000年レベルの視野で物事を見る国」であり、台湾の併合なども、「100年単位で見ている」と思われます。
そんな2国の派閥争いの中で、最近の韓国は北朝鮮寄りになり(朴槿恵は中国寄り。文在寅は北朝鮮寄り)、アメリカを苛立たせています。
トルコは「中国やロシアとの自由貿易の恩恵」を受けてきた上に、エルドアン大統領になって、余計に中国傾斜を加速させており、アメリカも慎重に見定めているようなのです。
アメリカは今後も日本に対して、「米か中どちらにつくのか?」の踏み絵をふませる気です。その先には、「アメリカの巨大な兵器ビジネス」があります。
アメリカの軍需産業は基幹産業であり、「サウジアラビアや台湾や日本」に兵器を売っています。イランはイスラム教の中の10%しかいないシーア派であり、90%を占めるスンニ派の代表格がサウジアラビアであり、中東ではイランとサウジアラビアは喧嘩をしています。
アメリカは一見、イランを締め付けているように見えますが、中東でいくらか争ってもらったほうが、サウジアラビアに武器を売るには好都合なのです。ですが、イランが中国側につくと厄介なので、アメリカは敏感に対応しています。
「北朝鮮が暴発する危険性」と、「アメリカには日本は逆らえない」という理由で、アメリカは日本に大量に兵器を買わせています。
アフリカは、中国への長年の貸し(債務)がかなりありますが、アメリカはアフリカへの支援を表明し、中国側につくことを防ごうと動き始めました。
そして、旧ソ連とアメリカとの間での冷戦以来の、「米中による新冷戦」が始まろうとしています。アメリカはファーウェイを締め出し、関税を中国に課し、中国を圧迫しています。
このような流れで、日本の立ち位置、「つまりどちらにつくか?」も求められており、日本国民なら、全員、間接的に影響を受けてしまうのです。「派閥争いなんて自分には関係ない!」と言っている人も、日本国内に住んでいるのであれば、「米中、どちらにつくか、の争い」に巻き込まれているわけです。
今回は、小さな集団から、国家レベルの話までしましたが、人間という生き物は集団になると、派閥ができあがるのですねー。そして、生き残るには「どの派閥に属するか?」を見極める目が必要だということです。
永世中立国スイスのような立ち位置もできる人はいるでしょうが、そのためには強靭な力が必要なのと、「大して影響力もない価値もない人」になる必要があります。
最後に、パワハラやセクハラをしてくる人は嫌なヤツですが、まだ正直で分かりやすい分だけマシです。
本当の嫌なヤツというのは実害を受けていてもこちらが気づかないほど巧妙なのです。
それについては以下の記事に書いてありますので、ぜひ読んでみてください。
ではこの辺で。(3790文字)
このブログは個人的見解が多いですが、本・記事・YouTube動画などを元にしつつ、僕の感性も加えて、なるべく役立つ・正しいと思われる記事を書いています。
あくまで読者がさらに深く考えるきっかけとなればいいなぁという思いですので、その辺は了解ください。
参考・引用文献。
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